トレーニングをセーブさせる勇気

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 アメリカ合衆国のBaseball Hall of Fame(野球殿堂)入り式典が7月26日、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われ、ブレーブスなどで活躍したJohn Smoltz(ジョン・スモルツ)氏(48)らが表彰を受けた。
 米国人右腕のJohn Smoltzは、ブレーブス、レッドソックス、セントルイス・カージナルスで過ごした21年の現役生活で、先発としてもクローザーとしても活躍し、213勝155敗154セーブ、防御率3.33をマーク。史上16位となる3084三振を奪い、1996年のサイ・ヤング賞を獲得。1995年にブレーブスでワールドシリーズのタイトルを手にした。
 大リーグ史上初の200勝150セーブを達成したスモルツ氏は野球人生の転機として、右肘の靱帯(じんたい)修復手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたことを挙げた。
 米メディアによると、スモルツ氏がトミー・ジョン手術を受けて殿堂入りした初めての選手という。スピーチでは同手術を受ける若い選手が増えていることに警鐘を鳴らし「子どもたちに早い時期から無理をさせないようにしてほしい」と呼びかけた。

 成長期の子供に見られるスポーツ障害のほとんどは、オーバーワークによるものであるといわれている。野球肘やテニス肘はよく知られているが、サッカーでも他のスポーツでも同じ種目ばかりを練習(子どもにとって過度な練習)するのは危険。
 そんなに焦る必要はない。というか、焦っているのは親の方でしょう。
 ”今”、他の子より”できる子”であって欲しい。だから、他の子より少しでも早くそのスポーツを始めて、差を広げておきたい。”今”、他の子より”上手い子を持つ親子は、鼻高々で嬉しくて楽しいでしょう。そして、周りからもチヤホヤされ、もっともっとと上を目指して過度に”トレーニング”をしてしまう。
 ”遊び”の中でのスポーツなら、子どもたちは適度なところで疲労感を覚えて自然にセーブできるが、”トレーニング”ではそれが許されない。身体の問題だけでなく、メンタルな部分でも遊び心のある自由なプレーなんてできない”ただ上手いだけの選手”になってしまう。

 真に子供たちの将来を考えるなら、親やコーチは、あえて”トレーニング”をセーブさせる勇気が必要なのかもしれない。

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Posted by ノビル